私は「 与えられた仕事を全力でしっかりとやりきる」ということに最も共感しました。  そもそも、上記発言は、文言上、与えられた仕事にのみ集中するべきであると解釈すべきであるから、上記発言は、仕事において無理をせずにやるべきことをコツコツこなしていくことが肝要であるという趣旨を含んでいると考えられます。もっとも、「 ゼロからイチにすることは困難だが、イチから伸ばすことが求められる」と発言されていたことから、上記発言は一定程度は与えられた仕事以上に熟す必要があることをも含む趣旨だと考えられます。そうだとすれば、執行役員の上記発言は、新任のうちは与えられた仕事だけに集中して、余力がある時に限りその範囲を超えた業務をすべきだと解釈できます。  一方で、私は塾講師や家庭教師をする中で、生徒に確実に記憶・理解してもらい、確実に点数を伸ばすことが必要であるから、他の講師がやることを遥かに超えた資料作りなどを心がけていました。具体的には、過去問の解説をする場合は、問題を解く前に予備知識を与えて、そのための資料を作り、復習用の問題を載せた資料を必ず作るようにしていました。他にも、復習がこなしやすいように授業終わりには復習をして、特に復習してほしい点はマークさせるなどの細かい指示をしていました。ちなみに、他の講師はそもそも赤本の予習をせずに、生徒に問題を解いてもらってる間に勉強して教えるというやり方が一般的でした。このことから、私は配属後間もない時間から、与えられた仕事に追加して熟すことが重要だと考えていました。すなわち、上司の予想を上回ることこそが仕事のあるべき姿と考えるようになりました。  以上のことから、上記発言は私の考えを覆すものであるから、共感すべき発言だと言えます。  そもそも、「 与えられた仕事を全力でしっかりとやりきる」ためには、その性質上、与えられた仕事の範囲を認識しており、その仕事をこなせる素質が求められると考えます。  では、まず前者の方法について述べます。 仕事の範囲を明確化するためには、上司の指示内容を正確にすることが必要と考えます。つまり、上司に質問することや、周りの人に質問することが必要だと考えます。もっとも、上司も上司自身の仕事があるため、上司の意向を隈なくその場で聞くことは現実的ではないと考えます。そこで、与えられた仕事の範囲がどこまでかを見極めるためには、自分で範囲がどこまでかを考えた上で上司に確認することが肝要だと思います。具体的には、机上のみならず同僚や営業職員などに相談する際には、メモなどを書いて相手が読解しやすいように配慮することが挙げられます。  では、次に後者の方法について述べます。上司の指示内容を忘れたために聴き直すことや、施錠忘れなどのマイナスポイントがあると、失敗が常に頭に残り自分の持つ力が十分に発揮できないことは社会通念上認められます。 そこで、仕事をこなす素質を養うためには、まず素質を十分に発揮するための余裕を生む必要があると考えます。すなわち、日々の仕事上のストレスを減らすことが必要だと考えます。具体的には、まず、単にメモをとるだけでなく、メモ内容に応じたページ区分を設けることなどの工夫をすることが挙げられます。これにより、どこにメモをとったかがわかり易くなると考えます。次に、社員証を忘れないように、前日に明日着るスーツを決めた上でそこに着けておくが適切であると考えます。他にも、毎日食べるものをある程度固定化することも考えられます。これにより、何を食べるかの悩みがなくなるのでストレスが緩和できます。